たくあん漬について
たくあん漬を手作りしてみましょう
【 大根二斗(30kg)】

【材料】
●干し大根 30kg(50~60本)
●黄金二斗用 1袋(2斗)
●食塩 1.5kg
●米ぬか 1kg
●サンケスト50(※)0.5袋
※炭酸カルシウムです。味噌や漬物の酸味を中和し、品質劣化を防ぎます。
【器具・道具】
●漬物樽(2斗用)
●中蓋
●重石
●漬物用2斗袋


【下準備】

●大根の選び方
新しくて、傷がなく、しっかりとした大根を選びます。
●大根を干します。
甘漬けの時は、弓なり状に、半辛漬けの時は、しっかりと曲がる位まで、干します。
【作り方】

①材料を混ぜて、7等分にします。
②二斗樽(30Kg用)に二斗ポリ袋を張り、等分した材料をふりまき、大根をきちんと並べてます。同様に、材料と大根を交互に積み上げます。
③口塩をまき、押し蓋と、重石をのせ、ポリ袋の口を軽くしばっておきます。
④冷涼なところに置きます。
約20日くらいで、食べ始めてください。
たくあん漬を手作りしてみましょう
【 大根四斗(60kg)】

【材料】
●干し大根 60kg(100~120本)
●米ぬか 2㎏(4升)
●黄金四斗用 1袋(4斗)
●食塩 3kg
●サンケスト50(※)1袋
※炭酸カルシウムです。味噌や漬物の酸味を中和し、品質劣化を防ぎます。
【器具・道具】
●漬物樽(4斗用)
●中蓋
●重石
●漬物用四斗袋


【下準備】

●大根の選び方
新しくて、傷がなく、しっかりとした大根を選びます。
●大根を干します。
甘漬けの時は、弓なり状に、半辛漬けの時は、しっかりと曲がる位まで、干します。
【作り方】

①材料を混ぜて、7等分にします。
②四斗樽(60Kg用)に四斗ポリ袋を張り、等分した材料をふりまき、大根をきちんと並べます。同様に、材料と大根を交互に積み上げます。
③口塩をまき、押し蓋と、重石をのせ、ポリ袋の口を軽くしばっておきます。
④冷涼なところに置きます。
約20日くらいで、食べ始めてください。
たくあんにはどんな栄養が含まれていますか?
たくあんは、日本の食卓には欠かせない漬物ですが、栄養も豊富に含まれています。大根を塩漬けして、発酵させますので、生の大根よりも、栄養価が高まる部分もあります。

たくあんに含まれる主な栄養素は何?
●食物繊維:腸内環境を整える効果がありますので、便秘の解消も期待できます。
●ビタミン B1:糖質の代謝を助け、疲労回復にも効果的です。
●ビタミン C:抗酸化作用がありますので、美肌効果や、免疫力向上に役立ちます。
●カリウム:体内の余分なナトリウムを排出する働きがあります。
●GABA:精神を安定させ、リラックス効果が期待できるアミノ酸です。
たくあんの栄養が優れている点は?
●塩漬けにすることで、ビタミンB1やビタミンCなどの、水溶性ビタミンが失われにくくなります。
●発酵することによって、乳酸菌などの善玉菌が豊富で、腸内環境を整える効果が期待できます。
●生の大根よりも食物繊維の含有量が高いため、腸の働きを活発にしますので、便秘の解消に役立ちます。

炒飯にもたくあんを加えて
たくあんの栄養をもっと効率よく摂るには?
●たくあんを使ったいろいろな食べ方を試してください。チャーハンや炒め物、おにぎりの具材、お寿司など。また料理のトッピングとしても、彩りもよく、シャキシャキとした食感も、好まれることと思います。
●海藻やキノコ類と一緒に食べることで、栄養バランスがよくなります。
●市販のたくあんもおいしいのですが、手作りすることで、塩分量を調整したり、好みの味付けにすることができます。
たくあんを食べるときの注意は?
●たくあんは塩分濃度が高いので、食べすぎには注意してください。高血圧の方や、塩分制限をしている方は、量を控えるようにしましょう。
あなたはお漬物を、ひと皿に何切れ盛りますか?
たくあんは、日本古来の伝統食材であると同時に、飢饉のときには、食事は沢庵だけということも多くあったことでしょう。いくさの時には、握り飯と、味噌を兵糧として、腰につけて出かけたことと思います。そんな歴史の中で、武士にとっては、たくあんも、大きな意味を持っていたようです。
戦に出かける前には、「たくあんを 一切食べる。」つまり戦では、人を切る。という意味で一切食べるのです。そして、切腹の時には、「たくあんを 三切食べる。」つまり、切腹は、自分の身を切るから三切なのです。料理屋さんでは、たくあんは必ず、二切盛られていますね。それには、このような、歴史的な意味が込められているのです。また、日本では、四は「忌み言葉」とされていますので、たくあんも四切は、避けられているようです。
日本人は、いろんなことに、気を使って、人を思いやって過ごしていますので、この細やかな心配りを、私たちも忘れないように、生きてゆきたいですね。
